煕川(ヒチョン)病院支援緊急アピール
私はこの3月に北朝鮮を訪れ、昨夏の水害の被災地の一つである煕川市に行き、市民に を支援米を配りました。現地では未だに多くの人々が仮説住宅に住んでおり、煕川総合 病院は重症患者と栄養失調に苦しむ幼児の病室が数室だけ維持されているだけで、水害 で甚大な被害を受けました。病院の地下に設置されていたボイラー10台が使用不能に なり、一階のほとんどが水浸しになり、ベッド数500のこの病院は事実上閉鎖されて おり、患者は自宅に避難し、医者と看護婦が市内を回り往診しています。重病患者と動 かすことのできない患者のみが病院に残り、そのわずかな病室はストーブと電気ヒータ ーで暖を取っています。 このボイラーの修理には一万ドルを要するものと見積られており、私は現地に滞在中財 布の中にあった四千一百ドルを病院院長に手渡し、ボイラー工場に対して優先的修理す るよう手配いできるようにしました。 残金は5月中に支払わなくてはなりません。私はインターネット利用者に支援を緊急ア ピールを致します。皆様方のご支援を賜わりますれば、煕川市の総合病院に患者が戻れ るようになり、多くの命が助かることになります。 集まった義援金が修理費を超過する場合、その分は栄養失調の幼児やその母親のための 粉ミルクやお米を購入するのに充当されます。煕川病院と栄養失調の幼児の病室の写真 がこのホームページに掲載されています。 義援金をお送りくださる方は、e-mail(bernie@media.mit.edu)または Fax(81-3-3486-6789)をお願いいたします。 バーナード・クリッシャー
下記の情報は念のための昔のホームページだけであり、新しい情報は入っていません。恐れ入りますが、詳しい説明のためには以上のリンクをアクセスしてください。また、以上の電話・電子メール宛先までどうぞご連絡をしていただけるようお願いも押し上げます。
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*********************** * * * 北朝鮮からのファクスが入りました。まだ * * 翻訳されていないうちには英語のページを * * ご覧ください。 * * * *********************** |
このインターネットを通じての緊急国際アピールは、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国 )国民と政府の了解を得て、全世界のインターネット加入者に対し、先月同国を襲った 未曾有の洪水により家屋を喪失した10万余世帯への救援を訴えるものです。このアピ ールの趣旨は、病気や飢えが広がる危険を最小限に抑え、迫り来る厳しい冬の寒さから 被災者を守るのために皆様の暖かい協力の手をさしのべて頂きたいことです。
更に詳しいことは、ホームページの他の欄をご覧ください。
北朝鮮ではインターネットはまだよく知られていないかもしれないが、自国が直面している深 刻な危機が何であるか理解しており、私どもの申し出を快く受け入れ、このアピールを World Wide Webに掲載することに感謝の意を表明した。北朝鮮は支援の手をさしのべる 人は誰でも歓迎しており、私どもは時間のかかる政治、官僚機構、慎重な態度を主張す る政府、マスコミ、慈善団体をバイパスしてインターネットを通じて皆様に訴える。
もしこのキャンペーンが成功すれば、インターネットには、突然予期せぬ自然の猛威 にさらされた人々を救済する上で通常のチャンネルをバイパスして非常に重要な貢献が できる驚異的能力があることを立証することになる。元ジャーナリストとして私どもは お役所仕事的傾向を排除してこの度の水害の被災者を救いたいのです。
水害の実状をかいつまむと、
7月以降大雨が連続的に北朝鮮各地を襲った。国連調査団の報告によると、10万余世帯(約50万人)が家を失い、農作物にも工業にも甚大な損害が発生した。
北朝鮮が被った壊滅的な損害はほとんど海外の報道機関に無視されているかあるいは 過小報道されているが、その大きな理由は被災地域に行くのが難しいからだ。例えば、 カリブ海のハリケーンの来襲はマスコミにより大々的に報道されたが、実際の人的被害 の点からすれば、現在北朝鮮の方がはるかに厳しいものを被っている。
マスコミによる報道がほとんどないので国連人道援助局が各国政府に支援を要請した が、反応は鈍く、不十分である。このような状況において新たな通信網であるインター ネットが世論に深刻な人道的危機を知らせる革新的手段になれる。
これまでにマスコミによる水害報道の結果を見てみよう。 米国は先週わずか2万5千ドルの提供を発表、日本は50万ドルの供与を言明、韓国 世論は意見が真っ二つに分かれた。南北朝鮮には離散家族が1千万人以上住んでいる。 しかしながら、韓国では2百万ドルの支援の申し出が「気前がよすぎる」かどうかを巡 って激しい論争が起きている。この額は韓国の民間グループが日本阪神大震災の罹災者 に与えた額より少ない!
だからこそ私どもはインターネットにこの異例のアピールを流している。革新的で速 やかな対応が必要なのです。その理由は伝統的な災害対応方法が機能していないからで す。 通常、こうした惨事が一つの国で起きると官民を問わず国際的対応は迅速であり物惜 しみしない。しかしながら、北朝鮮への人道支援は特別難しい。同国は、ほとんどの国 と日常の接触がなく、重要支援国とも国交がなく、国交がある場合でも、北朝鮮国内外 の通信輸送手段が決して十分ではない。
北朝鮮は国際的に孤立しているが、必ずしもそのすべてが同国の責任ではない。しかし ながら、今回、北朝鮮に身の寄せるところがない家を失った人々を救済するのに政治が 関与してはならない。今回の水害を引き起こしたのは自然現象であり、その政治制度で はない。従って、北朝鮮国民は世界が提供するいかなる人道的支援を受けるのは当然な のです。 私は元アジア駐在ニューズウイーク特派員で、アジアに33年間住んでおり、北朝鮮 を3度訪れたことがある。私には同国とその国民が今体験している苦しみが容易に想像 できる。その苦しみには何等の疑問の余地はない。国連が確認したことによると、「農 地や農業生産に、病院や他の医療施設等の重要施設に、道路、橋梁、潅漑施設等のイン フラに、工業施設に重大な損害が発生した」
今月同国の被災地区を訪問した国連調査団によると、事態は改善するどころか、悪化している 。下痢が各地で発生している。経口再水和液を生 産する工場も水害で稼働していない。この必須医薬品も予備がない。
麻疹や他の病気も広がりつつある。
北朝鮮にはまた、深刻な食料危機が起きている。同国政府の推定によると、以前から 不足とも絡んで今回の水害はダブルパンチとなり、年間穀物生産量が半減した。国連調 査団の報告によると、水害に遭った地区の子どもは「体力が消耗し、発育不全に陥って おり、薄めたとうもろこし粥を食べている」
北朝鮮のインフラも大きな被害を受けた。水害により、とうもろこし製粉所の動力源 であった送電線が破壊された。
財産損失も計り知れない。厳冬が迫ってくる状況において水害の被災者には清潔な毛 布や暖かい衣服が必要となる。例えば、1月の平均気温はマイナス摂氏20度以下であ る。神戸地震の時に日本政府は毛布が足りなくて国際的支援を要請したことを考えてく ださい。日本は世界で最も裕福な国の一つであり、北朝鮮は最貧国の一つである。北朝鮮 政府には水害の被災者に配るだけの十分な毛布や衣類の在庫がない。
皆様にはなにができるか
困窮している被災者を救援するのに必要な現金や物資の寄贈を要請する。
国際的に寄贈された現金は中国で医薬品、毛布、履物類、冬物の衣類を購入し、列車 で中朝国境都市新義州に運ぶのに充当されます。現地で救援物資引き渡しを監督するの は私どものチームメンバーであり、ファルク・アチクザド氏が率いる北朝鮮駐在国連開 発計画代表団に直接引き渡されます。国連開発計画が救援物資を新義州周辺の最も被害 のひどい地区の一つに配る。北朝鮮政府は国連開発計画が直接配ることを認めている。
私どもは他の地区にも救援物資を届けることを検討しており、同様な確認方法が確立 されれば実施する。
又、寄贈をお願いしたいのは食料、衣類、生地、キルテイング、毛布、ポット、鍋釜 類、履き物類、冬物の衣類、あるゆるたぐいの日用品と医薬品(風邪薬、下痢止め、抗 生物質)などです。古着類や使用済みの毛布は一度ドライクリーニングしたもの。主要 都市に集積所を設置する段階にあり、寄贈されたものを受け取り、処理するボランテイ アの方々を募集している。又、集まった物資を北朝鮮向けの列車に乗せるために北京ま で空輸し、あるいは北朝鮮に向かう船舶に乗せるために東京もしくは新潟まで輸送し、また可能なら、モスクワから平壌に向かう急行列車(モスクワ、ハバ ロスク、瀋陽(中国)、丹東(中国)、新義州(北朝鮮)を通る)に接続するパリ発の 列車に物資を乗せるのに、役務を提供し、設備類を貸し出してくれる輸送(トラック、 航空、船舶)輸送会社の支援を求めます。救援物資を運ぶパリ発の列車に同乗してくれ るボランテイアと輸送費を負担しれくれるスポンサーを募集している。
物資の寄贈に応じてくれる方やボランテイアになって頂ける方は、インターネットを 通して、(イ)寄贈して頂けるものの内容、寄贈物資を届けられる場所(貴国の首都、 最寄りの空港、港)はどこか、(ロ)貴方のインターネットアカウント、ファックス、 電話番号、住所をお知らせください。
ご連絡します。
現金の寄贈は海外では、
口座番号 206713274 at the Crestar Bank, 1700 K Street, NW, Washington, DC 2006-3801.
(Account name: The Fund to Aid North Korea n Flood Victims) に振り込むことができます。
日本での現金寄贈は下記の2つの口座に振り込むことができます。
Account: 748849 in the Sumitomo Bank, Hiroo Garden Hills
branch
(Account name: North Korea Flood Relief)
口座番号: 住友銀行広尾ガーデンヒルズ支店748838 北朝鮮水害救援
北朝鮮当局が受取書と配達証明書を交付する。
日本で寄贈される清潔な毛布、衣類、食料品、履き物、下着類、医薬品、日用品類は下記の宛先に宅急便、郵便など送付して頂ければ幸いです。
North Korea Flood Relief c/o Bernard Krisher Hiroo Garden Hills (L-605) 4-1-7-605 Hiroo Shibuya-ku, Tokyo 150
お問い合わせ先; BERNARD KRISHER, IN TOKYO, AT +81-3-3486-4337
(日本国内: 03-3486-4337)
携帯電話: +81-30-08-88493 (in Japan:030-08-88493)
FAX: +81-3-3486-6789 (日本国内: 03-3486-6789)
Internet: bernie@media.mit.edu
MCI MAIL: 215-2204 (Bernard Krisher)
COMPUSERVE: 72206,3031