北朝鮮水害被災者救援インターネットキャンペーン

緊急アピール

Bernard Krisher
4-1-7-605, Hiroo, Shibuya-Ku , Tokyo Tel: 3486-4337 FAX: 3486-6789 

1997年 3月26日 

 日本政府が隣国の北朝鮮で数多く婦女子が飢餓に直面しているときに大量の余剰米を貯蔵している、と個人支援者は訴える

 ベテランのアメリカ人ジャーナリストが、次のように指摘する。日本政府は、隣国北 朝鮮で栄養失調に苦しむ2百万人の子供を含む多くの一般市民が飢餓に直面していると き、日本国民が食べることもない大量の余剰米を、ただ貯蔵しています。私は現在、食 べ物がなくて苦境に立たされている北朝鮮市民に、米を支援する活動を展開しています 。

 私は、インターネット・ホームページを開設し、食料不足に困窮している善良な人々 に対する食料支援のための義援金を集めています。日本が、戦後に深刻な食料不足に苦 しみ、北朝鮮が直面しているような飢餓に瀕したとき、アメリカ合衆国が食料の緊急支 援を行い、その飢餓から救ってくれました。今度は、日本の番で、寛容性を示し、苦し む隣国からのSOSに応えるべきはないでしょうか。

 先月、米国は1千万ドルの緊急食料援助を約束し、韓国もそれに続いて6百万ドルの 援助を約束しています。しかし、日本は、政治よりも人道主義を優先させた同盟国に同 調するのを政治的理由を挙げて拒否したのです。

 私が主宰する支援キャンペーンは非政治的であり、各国政府が北朝鮮政権に対する不 信感から食料支援を差し控えていることにより悪化しつつある飢餓状況から罪なき一般 市民を救援することを目的としています。

 私は、「これはヒトラーが嫌いだという理由でナチスドイツの支配下のユダヤ人の苦 境を無視するのと同じことだ」と指摘したいと思います。私は、ホロコーストの生存者 の一人であり、この悪夢の体験が私の脳裏に強烈に焼きついております。私は、4月初 旬に北朝鮮に向けて3度目の食料支援の旅にでます。今回、私は、数百名の寄贈者から の義援金で少なくとも米200トン、救急車として使用するトヨタのバン1台、医療機 材を届けることになっています。寄贈者の中には、ミシガン・キリスト教アメリカ医療 団、国際慈善団体ホープ・ワールドワイド、東京に本拠を置く慈善団体ワールド・メイ ト、宝石商のハリー・ウインストン、ワイエス・エイザイ薬品などが含まれています。 多くの日本人の方々も呼びかけに応えて、多くの義援金を届けて下さいましたが、日本 政府は、隣国での飢餓の危機に何らの関心も示しませんでした。

 私は、日本の倉庫に放置されている余剰タイ米を、人道主義的目的のために実費で提 供するよう日本政府に要請しましたが、断られたいきさつをホームページに掲載しまし た。  「北朝鮮水害被災者救援インターネット・アピール」というホームページではこれま での支援活動を記録した写真やビデオテープをアクセスすることができます。

    The Home Page URL is: http://shrine.cyber.ad.jp/mrosin/flood

 日本は消費されることのない大量の余剰米を抱えており、その貯蔵量は確実に増えて います。日本の国内法はこの余剰米を外国に民間ベースで販売することを禁じています 。しかし、その国内法も、人道主義的配付を目的とする販売や寄贈を禁止してはいませ ん。唯一の問題点は、その貯蔵米が非常に高い価格で、購入価格の10倍にも引き上げ られていることです。

日本が現在、抱えている余剰米は、3百万トンに達し、全国各地300ケ所の倉庫に 貯蔵れています。保管能力が直に限界に達するので、新たな倉庫が設置されなければな らない。日本は、数年前に主要4カ国と世界貿易機構協定を締結し、毎年米の輸入量を 拡大することを約束しましたが、輸入米のほとんどは、国産米を好む日本の家庭では消 費されていません。

  昨年、日本は、輸入米の25%に相当するタイ米12万トンを輸入しましたが、そ の内販売できたのは、9万トンで主に煎餅業者にであった。日本の消費者には不評であ るタイ米は古くなると売れません。倉庫に放置されているこのタイ米でも、北朝鮮で飢 餓に直面している一般市民に支援米として提供すれば、大変喜んで貰えます。1995 年の水害後国民一人当りのお米の配給が1日900グラムから450グラムに半減され 、今では100グラム(計量カップ1/2杯)に減らされています。

 1995年、日本は40万トンの外国米を輸入し、昨年は、48万トン輸入し、西暦 2000年には輸入量は倍増して、80万トンに膨れ上がることになります。それも、 国内では消費されることはなく、ただ倉庫に放置されるだけです。

 日本国内で支援米が入手できるのであればと、4月2日に新潟を出港し、北朝鮮の港 元山に向かう北朝鮮船舶万景峰にお米100トン分のスペースが確保できています。し かしながら、日本政府も農協も、中国やベトナムがお米を販売する価格(トン当り25 0ドル、それで1日450グラムの配給であれば、75人が1ケ月暮らして生ける量) で販売することに興味を示しませんでした。

 私は、民間からの義援金寄贈をお願いします。悲劇的事態が北朝鮮に起きる前に日本 が、政策を修正することを期待しています。

  義援金の振込先: 
  住友銀行広尾ガーデンヒルズ出張所748838  口座名: 北朝鮮水害救援 義援金をお送りくださる方は、ハガキ又はファックス(3486-6789)でご連絡ください。 領収書と配布を証明するものをお送りいたします。

 ご協力ありがとうございます。

                  バーナード・クリッシャー              
     アキコ・クリッシャー


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※昔の日本語ホームページはここにありますが、情報が古いので英語のホームページをご利用ください。